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月別アーカイブ: 2025年5月

第14回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社四輝工建、更新担当の中西です。

 

 

足場工事の未来を展望する〜スマート化と安全性の進化が業界を変える〜

 

 

今回は「足場工事の未来」についてお話しします。
テクノロジーの進化や働き方改革が進む中で、足場業界も今、大きな転換期を迎えています。

「体力勝負の世界」「3K(きつい・汚い・危険)」と言われてきたこの業界に、今どんな変化が起き、これからどう進化していくのでしょうか?


◆1. デジタル足場設計の普及

 

従来の足場設計は手書きや2DのCADが中心でしたが、現在では**3D設計・BIM(Building Information Modeling)**の活用が進んでいます。

これにより、

  • 複雑な形状の建物にも正確に対応

  • 必要部材の数量が事前に明確化

  • 作業ミスや材料過剰を防止

といった効果が生まれ、効率化と資材削減=環境負荷軽減にもつながっています。


◆2. スマート足場とICT管理

 

未来の足場現場では、**ICT(情報通信技術)を活用した“スマート施工”**が当たり前になります。

  • センサー付き足場材で倒壊リスクをリアルタイム監視

  • 作業員の位置情報や動線を可視化し、安全性を向上

  • タブレットで足場の組立手順・点検記録を管理

こうした技術によって、現場管理がデジタル化され、ヒューマンエラーの削減と安全向上が実現されていきます。


◆3. 軽量・高耐久な“次世代足場材”の開発

 

現在、注目されているのが「軽くて丈夫な足場材」。
従来の鉄に代わり、アルミや炭素繊維、複合素材を使った次世代足場材の研究が進んでいます。

これにより、

  • 作業負担の軽減(高齢化対策)

  • 運搬コストの削減(環境対策)

  • 材料寿命の延長(経済性)

など、多方面でのメリットが期待されています。


◆4. ロボット・AIの活用で“省人化・安全化”へ

 

人手不足が進む建設業界。足場工事でもロボットやAIを活用した自動化が研究されています。

  • 足場組立アシストロボット

  • ドローンによる外観調査と点検

  • AIによる工程予測と作業分析

これらにより、経験者の不足を補いながら、安全性と作業精度を両立することが可能になります。


◆5. “足場”がサービス化される時代へ

 

今後の足場業界では「ただ足場を組む」だけではなく、施工管理・安全教育・現場支援まで含めた総合サービス業としての価値が高まっていきます。

たとえば、

  • VRを使った足場体験教育

  • 遠隔監視による現場支援

  • サブスクリプション型レンタル足場

など、**建設業界全体の生産性向上に貢献する“プラットフォーム型足場業”**が生まれてくるでしょう。


◆まとめ:足場工事は“安全・環境・未来”をつなぐ仕事へ

 

足場工事はもはや単なる仮設構造物ではありません。
それは、「現場の安全を守るための環境づくり」であり、「建物づくりのスタートライン」となる重要な仕事です。

これからの足場業界は、
「安全第一」に「スマートな技術」「環境へのやさしさ」「サービスとしての価値」を加えた、“未来志向のプロフェッショナル集団”へと進化していくことでしょう。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第13回足場工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社四輝工建、更新担当の中西です。

 

 

 

足場工事と環境問題〜高所作業を支える“見えないエコ配慮”〜

 

 

 

今回は、建築・解体・塗装などさまざまな現場で大活躍する「足場工事」と「環境問題」の関係についてご紹介します。

「えっ、足場と環境って関係あるの?」と思われるかもしれません。
しかし実は、足場工事には資材のリユース・廃棄物・騒音・粉じん・交通環境への配慮など、環境に直結する要素がたくさんあるのです。


◆1. 足場工事は“資材の再利用”の代表格

 

足場材の多くは、鉄やアルミなどの金属製部材です。
そして、現場が終わったら廃棄するのではなく、回収→清掃→再使用が基本。1セットの足場材を10年〜20年にわたって何度も使う企業も多く、これは建設業の中でも非常にエコな特徴です。

とくに、

  • クサビ式足場

  • 枠組足場

  • 単管足場

など、規格化された部材は組立・解体もスピーディで再利用性も高いのが魅力。
「大量生産・大量廃棄の逆を行く」、それが足場工事なんです。


◆2. 塗装や解体に伴う“飛散防止”も足場の役割

 

足場は単に作業するための場所というだけではありません。
塗装や解体現場では、足場にメッシュシートや防音パネルを張ることで、粉じんや騒音の外部漏れを防止しています。

これは、周辺住民の健康や快適な生活環境を守るためにとても重要な役割です。

さらに、メッシュシートや飛散防止ネットなどの資材も再利用されることが多く、現場単位でのごみ削減にも貢献しています。


◆3. 輸送・積載の工夫で“CO₂排出削減”

 

足場工事には、大量の部材を現場へ運ぶ必要があります。
その際に使用されるのが、トラックやユニック車など。積載効率が悪いと、輸送回数が増えてCO₂排出量が増加してしまいます。

そこで最近の足場業者では、

  • パレット積載やユニット積み

  • 現場近隣の資材センターから直送

  • トラックの複数現場巡回方式

など、輸送の効率化=環境への配慮に取り組むケースが増えてきました。
“ただ運ぶ”から“環境コストも計算した輸送”へと、意識が進化しています。


◆4. 騒音・振動への近隣配慮

 

足場工事では金属部材の打撃音が出るため、騒音対策も重要です。

とくに住宅街や病院・学校の近隣では、

  • 組立・解体時間を日中のみに制限

  • 作業内容を事前に案内チラシで周知

  • 防音クッション材の使用

といった**“地域に配慮した環境対応”**が求められます。

足場は組立の“手際”だけでなく、周囲への気遣いも仕事の一部なのです。


◆5. 足場材の製造や処分にも環境インパクト

 

足場材は金属製が多いため、製造時にはどうしてもエネルギーやCO₂排出が発生します。
また、老朽化した資材の処分時にも「適正なスクラップ処理」「リサイクル比率の向上」が課題になります。

最近では、

  • 軽量で長寿命なアルミ足場

  • 製造時のエネルギー削減技術

  • 足場のシェアリングサービス

など、資材のライフサイクル全体での環境対応が注目されています。


◆まとめ:足場工事は“裏方”だけど、地球にやさしく

 

足場は建築の主役ではありません。
でも、その再利用性の高さ、粉じん防止、騒音対策、輸送効率化など、実はとても“環境想い”な存在なんです。

次回は、そんな足場工事が未来にどう変化していくのか?
最新技術や業界動向を踏まえて展望していきます!

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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